【出前授業実施レポート】
「ネットリテラシーをゲーム体験から学ぶ」

■ 活動内容
今回は御所小学校の5年生約30名を対象に、ネット社会における危険性と情報モラルを、ゲーム体験と講義を組み合わせた構成でお届けしました。

◉ 前半:ゲーム体験
ゲーム配信を通じてネット上の交流や発信が持つ魅力。楽しさを実感してもらいました。授業では、子どもたちが実際に「ゲーム配信者」となった想定で人気の協力型ゲームをプレイしながら、当団体のスタッフが“視聴者”として参加しました。
子どもたちは目を輝かせながら参加し笑顔に包まれた雰囲気となりました。
スタッフはあえて、
• 「どこに住んでるの?」
• 「名前なんていうの?」
• 「通ってる学校教えて!」

といった、個人情報につながる質問をリアルタイムで投げかけ、子どもたちがどう対応するかを実践的に体験してもらいました。

はじめは戸惑う様子も見られましたが、グループで話し合いながら、
• 「そんなの言えないよ!って言ってみる」
• 「あえて質問をそらす」

など、自分たちなりの対処法を考え、実際にやってみることで、想像以上に深い学びが生まれました。

授業後には、

「本当に答えそうになったけど、危ないって気づけた」
「YouTube見てるだけじゃ気づかなかった」

といった感想が子どもたちから次々と寄せられ、ネット社会を生きる“当事者”としての意識が芽生える機会となったことが感じられました。ただ方言から徳島だとバレてしまった時は少しざわついて中には背筋がゾワッとなっている子もいました。

◉ 後半:講義とクイズ
一転して後半は「ネットに潜む危険性」についての講義を中心に実施。「面白い」だけでは済まないオンラインの世界のリアルを、実際に起きた事例を元に、子どもたち一人ひとりに問いかけました。

中には、あまりにも身近なトラブルに恐怖の顔を浮かべる児童の姿も見られ、ネット社会の“距離の近さ”と“リスクの高さ”を肌で感じる貴重な機会となりました。

■ 所感と今後に向けて
「はやぶさ」は単なるエンタメ提供で終わるのではなく、“楽しい”から“学び”へと導くことをミッションとしています。

今回の授業では、子どもたちが自ら考え、発言し、理解しようとする姿勢が多く見られ、今後の自己判断力や危機回避能力を育てる一歩となったと確信しています。

■なぜゲームを使うのか?

子どもたちが日常的に触れている「ゲーム」や「配信」をあえて教材として使うことで、興味関心を引きつけながら、実生活に結びついた情報モラル教育を行うことができます。ただ話を聞くだけでなく、「自分ごと」として捉えられることが、深い理解につながります。

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